2000年６月分
00/06/30
--------パンチラとの別れを表明した私ではあるが、一つ気になることがある。
果たして、私たちがチアリーダーを前にしたとき、目にしているものは本当にパンツなのだろうか。見ているものの下に、本当にパンツと呼ぶべきものがあるのではないだろうか。
ああどうなのだろう。イッツ・パンチライリュージョン。
そんな悩みを知人にメールしたところ、「パンツかどうかはともかく、あれはチラではない」との返事をもらった。
そうだ、あんなにあからさまに見えているものは、決してチラではない。そしてまた、おそらくパンツではないからこそ彼女たちも安心して全開にできるのだろう。つまり、パンツでもなくチラでもないのだ。これならチアリーダーと訣別したところで、パンチラと別れる必要はない。
また会えたね、パンチラ。会いたかったよ、一日ぶりだね。
パンチラ話が３日間続いてしまった。出会いと別れ、そして再びめぐりあう。パンチラ三部作、完。
00/06/29
--------最近知りあった女の子のことをいいなと思い始めていたとして、その人が元チアリーダーだとわかったなら、それはどうだろうと思わざるを得ない。
もちろんチアリーダーが悪いというわけではないし、むしろまっとうな青春なのだろうと思う。しかし、高校・大学を通して私がぐだぐだしていた間に、ビバとかワオとか言いながらとんだりはねたりしていた人と、とてもうまくやっていけるとは思えない。
チアリーダーとの断絶を告白することは、それ抜きでチアを語ることのできないパンチラとの訣別をも意味することになりかねない。男には、何かを捨てねばならないときもある。さらば、パンチラ。今回私は、別れを選ぶ。
思わせぶりな書き方になってしまった気もするが、別に元チアの女性と知りあったわけではない。僕はチアを遠ざける何かを持っている。
00/06/28
--------パンチラを見ました。
しかし、ズボンの上部からパンツのゴムが見えるタイプのもの、いわゆる上パンチラだったので、喜びはそれほどのものではない。それは、テレビをつけたらいきなり武富士のレオタードが踊っていたときの気持ちに似ている。嬉しいのか嬉しくないのか、揺れる気持ち。はっきり言えば、別に嬉しくないほう寄りだ。
階段を登っているときに、前を歩いているミニスカートの中が見えるのが下パンチラ。では電車の中で向かいに座っている女性の下着が見えるのは何と言うか。
いろいろ考えたあげく、コアパンチラというのが思い浮かんできてしまった。
バカだと思う自分に歯止めがきかない。略称コアパン。別名核パンチラ。
00/06/27
--------母が絵手紙を始めた。葉書大の紙に水彩画を描き、気のきいた言葉をそえるあれだ。
２枚かいてきたうちの1枚の絵はアスパラガス。「雨の日にはじめての絵手紙」という言葉も含めて、なかなか悪くない出来ではないかと思う。
が、もう1枚の方は絵を見てもなんだかわからない。四角い枠を描き、中にでたらめなへろへろした線が引っ張ってあるようにしか見えない。「これでも皿」と、そえてあるふるえた文字によってやっとそうなのかとわかる。母にあって私にないのがこの開き直りだ。私がこんな皿を描いたら、ビリビリに破いて庭に埋める。
そもそも、初めてなのに皿なんて無機的なものを画題に選ぶのがおかしい。それも、真上から見たところを描いているので、それを皿だと思わせるのはかなり難しいことだろう。
何かを始めて、「あらーっ」となるところまではしっかり私もひきついでいる。私はそこで開き直るのではなく、ひた隠しにして閉じこもる道を選ぶ。
00/06/26
--------選挙に行った。
裁判官をやめさせるかどうかというのも一緒にやることになっていた。やめさせたい裁判官には、その名前の上にある枠に×をつけるという方式。わかりやすくも情け容赦のないやり方。
横にもう一つ枠を作り、勝手に名前を書いて印をつけたい。
・ 嫌いな上司の名前を書いて×をつける。
・ 好きなアイドルの名前を書いてハートマークをつける。
・ 「本当の自分」と書いて？をつける。
・ 「劇薬」と書いてドクロマークをつける。選挙で見せる個性。開票速報でもヒロスエ何票とかドクロ何個とかがわかる。
00/06/25
--------思いつきでパームマシンを買った。それで今、床屋で自分の番を待ちながら書いている。
この店は鏡と鏡の間に、ヘタウマ毛筆一行詩を書いた紙がはってあるのが特徴。私が座っているところから一番手前に見えるものには、「自分が好きか！！」と大きく書いてある。なかなか深く、難しい質問だ。床屋に来てまでこんなに難しいことを考えたくない。と、書いている間にも、どんどん待っている人の数は増え続けていて、店の外にはみ出すほどになっている。雨なのに。
この人気の秘密はやはりあのはり紙なのだろうか。いよいよ世の中が分からない。今もみんな髪を切ってもらっているが、「自分が好きか…、自分が好きか…」と考えているのだろう。
私が考えはじめたら、涙で鏡が見えなくなってしまうかもしれない。
本来こういう店には来ないのだが、団しん也とエド山口に似ている店員がいるのでやめられない。
00/06/24
--------ヤマザキ春のパンまつりが終わって久しいが、今でもヤマザキのパンにシールはつけられている。それは、現在行われている「おいしさいきいきキャンペーン」の応募シールである。
今回はちょっと難しい。まず、20点集めるとＡコース、７点集めるとＢコースに応募できる。ここまででもしんどいのだが、これはあくまでも応募できる権利を得るだけであって、それぞれの商品を確実にもらえるわけでない。さらに抽選というかたちでふるいにかけられるのだ。
シールを集めれば問答無用で白い皿がもらえたパンまつり比べると、実に複雑怪奇。
Ａコースの商品はＤＶＤプレーヤー。これはすでにパソコンについているからいらない。Ｂコースの商品に至っては、キャンプ用のいすだ。私がキャンプなんかに行ったりしないことに対してのあてつけだろうか。
パンまつりのシールはきっとかわいい妖精がはっていたのだと思うが、おいしさいきいきキャンペーンのシールは違うのだろう。暗くどんよりした気持ちでパンを食べたいと思う。
00/06/23
--------８月から大阪で「うんち博覧会」というイベントが行われるというニュースを知らせてくれるメールを複数いただいた。自分のしていることは決して孤独な闘いではないと勇気づけられる。ありがとう本当にどうもありがとう。
ニュースをよく読むと、「動物の排泄物を展示」とある。もう一度この催しの名前をふりかえってほしい、なるほど、動物の排泄物はうんこじゃなくてうんち。ОＫ、それはいいと思う。かわいいアニマルたちの大便はうんちでいいのだろう。
だが、さらによく読むと、「乾燥させた本物を展示」とあるではないか。
これはどうだろう。うんちを名乗るからには水分は不可欠ではないだろうか。フリーズドライ処理を施し、乾かして固くなったものは、うんこと呼ぶのもはばかられる。それは本当に私が求めているものなのか。
でもとりあえず、持ち運びには便利だと思う。
00/06/22
--------先日訪れたけんか広場がよかったので、もう一度よく練馬区の地図を見ていると、「マロン公園」というのを発見。
これも心ひかれるネーミングの公園だ。きっと１年中枯葉が舞い落ちていたり、恋人同士が愛を語らっていたりするのだろう。
だからそれはロマンだ。
そして自分の抱くロマンという言葉に対するイメージがあまりに陳腐なものであることにもがっくりくる。他にロマンはないだろうかと考えてみたところ、松方弘樹がでかいカジキを釣っているシーンが思い浮かんできてしまった。最後まで間違えていると気付かず、ロマン公園だと思いこんでマロン公園を訪れてみたい。公園にたどり着き、地面に散らばる栗のイガを前に愕然として膝をついてみたい。「ロマンじゃなくて、マロンかよ…」。
それが私のロマン。
00/06/21
--------サイトでの私しか知らない方と初めて会うと、「思ったより好青年ですね」といった意味のことを言われることがある。これは、私が実際に好青年であるというよりも、普段うんこうんこと騒いでいるサイトでの私のイメージが相当すさんでいるということなのだろう。
実際は普通なのに、うんこと叫び続けていることとの落差でポイントアップ。うんこの人というイメージよりは上にいる実像。喜ぶべきなのかなんなのか。
でも、この作戦をもう少し維持していきたいと思う。というか、私にはこの作戦しかない。
アトランタでは全ての力を出し切ったとは言えない自分だが、シドニーではベストを尽くしたい。
00/06/20
--------00/06/13のコラムで書いたけんか広場に来ている。
確かに「けんか広場」と大きく書かれた表示が立てられていて、ここがけんか広場なのだと自覚できることはうれしい。しかし、倒れている子供はいないし、血痕や武器なども落ちていない。地面にはオオバコやシロツメクサが茂り、その花を求めてモンシロチョウも飛んでいる。実に平和だ。
遊具などもなく、子供に遊びを媚びる姿勢はない。ベーシックな硬派の公園であるのはいいのだが、北斗の拳の世界を求めていた私の殺気立った気持ちは空を切った。それどころか四つ葉のクローバーを探し始めたりして、むしろ乙女チックになってしまっている。
首からジャラジャラと下げてきた鎖の音だけが虚しく響く。と、嘘で硬派に終わらせる。
00/06/19
--------末尾を「では、バイナラー」という挨拶で終わらせているメールを見た。
21世紀を前にバイナラ。久しぶりに聞いたというよりは、メールの末尾に使う人を見たのは初めてだと思う。もしかしたらリバイバルで流行っているのを私が知らないだけなのかもしれないが、やはり今さらバイナラはないだろう。過去の遺産の中には振り払わなければならないものもある。
と言いつつ、実は先日自分が送ったメールの最後にバイナラと書いたことがあった。人が書いたのを見て、自分がしたことはこういうことだったのか、という感に打たれる。
意外と本当に最近流行っているのかもしれないという無理な思いに逃げたくなってきた。知らず知らずのうちに流行を取り入れている自分。
あるいは単なる困った人としての自分。めざせ袋小路。
00/06/18
--------うんちとうんこの区別、永遠の研究テーマだ。
うんちとうんこ、確かに年齢と固さはその２つを区切る重要なファクターだと思う。幼児が出した柔らかめのものがうんち。大人がした固めのものがうんこ。しかし、そればかりにとらわれず、もっと自由にうんちとうんこを使い分ける柔軟な姿勢をとっていきたいとも感じる。
１つのルールに縛られるのでなく、出された１つひとつのものを目の当たりにし、それがうんちなのかうんこなのかを判定するべきなのではないだろうか。十把一からげに呼び名を決めつけるのは、それぞれの個性を無視することになりかねない。
もはや私の食事は栄養や水分を補うためということではない。生命の維持などはどうでもいい。腹が減ったとかそんな感覚も関係ない。私がものを食べるのは、排便するためだけに行うことだ。
ちょっと力入り過ぎました。
00/06/17
--------職場の人に「ドリアン食べたことある？」と聞かれた。
普段会話の接点が少ない同僚から、私の得意とする分野の話が持ちかけられたわけだ。どうしても「食べたことありますよ！」という返事にも力が入りがち。
どうしようもないにおいと味、食べてから酒を飲むと死ぬこともあるということ、原産国では木から落ちてきたドリアンに頭をぶつけて死人も出るということも話してあげた。ドリアンチップやドリアンキャンディーといった、応用ドリアンの存在についても次々と知識を披露。
嬉々として話す私の姿を想像していただけるだろうか。
そして、聞かされている相手の「もういいよ」という表情もセットで思い浮かべてみてほしい。
せっかくのチャンスに頑張り過ぎて空回りするいつもの僕がそこにいる。
00/06/16
--------おならで空を飛んだり、うんこで字を書いたり、人は昔からいろいろな夢を抱きつづけてきた。しかしそれは夢でしかなく、現実のガス圧やうんこの全長からすると、はかない幻想に過ぎない。もう一度、自分の能力と幻想の折り合いがつく地点を考え直す必要がある。
たとえば、うんこで障子紙を突き破るというのはどうだろう。ブリッと出したらバリッ。
菜食中心の柔らかめのものではうまくいかないだろうから、作戦決行前数日間は、肉ばかり食べて固めのものが出るように仕込んでおく必要もある。つまり、紙を突き破れる上に、肉も食べられる。
これならば夢もあるし、現実味もある。
しかし意味はまるでない。
00/06/15
--------うんこもらしちゃった！ うわー、ぐざいー！
そういうわけで、「ぐざい」と打って変換してみていただきたい。「ξ」というギリシア文字に変換されただろうか。読者の方に教えていただいた文字なのだが、私にとってこの文字はまきぐそに他ならない。
下の方に巻いていない遊びの部分がある余裕もすばらしい。３段重ねというのも少なすぎず、またイヤミにもなりすぎない。ご覧の通り、縦にまっぷたつに切られた状態。ハーフカットのまきぐそ。うんこ1/2。誰かがスパッとやったんだ。分かち合う必要があったのだろうか。
「具材」という音とも重なっているわけで、いろいろと深い。
00/06/14
--------「うまい棒」の姉妹品で「うまいゼリー棒」というのがあるのを教えていただいた。
パッケージを見ると、「UMAI JELLYBOO」と書いてある。これだと「ゼリー棒」というよりは、「ゼリーブー」ではないだろうか。英語で書くなら書くで、「JELLY BAR」という方が正しいと思う。
と、書いてみて、改めてゼリーブーの魅力に気が付いた。別に表記がおかしくても、ゼリーブーであったほうがいい。ブーというだけで楽しさがこみ上げてくるのに、それが透明でプルプルしたゼリーなのだ。そのとき、もはやブーは私たちの知っているブーではない。
いっそのこと｢うまい棒」も「うまいブー」にしてしまえばいい。魅力的な味わいのブー。
「うまいヴー」もいいな。
00/06/13
--------寝床で地図を見ていた。
西武池袋線の大泉学園駅そばに、「こぶし公園」というのを発見。「拳公園！？」とわざとらしく喜びながらも、実は樹木のコブシがあるんだろうなと思っていた。しかしよく見ると、こぶし公園から500メートルほど離れたところに、「けんか広場｣というのがあるではないか。こちらはどう考えても「喧嘩広場｣でしかなさそうだ。
なかよし広場やこども公園といった欺瞞に満ちたネーミングに対するリアル。そこにはけんかをする自由がある。むしろ、けんかをする義務。
怒声が飛び交い、みんなつかみ合いをしている広場。倒れている子供の顔をよく見てみると、すでにボコボコだ。なにも知らずに丸腰でこの公園に入ったりしたら、もはや無事では帰れない。暴力が支配する、北斗の拳みたいな公園。
けんか広場から300メートル程のところには「スマイル広場｣もある。練馬区の公園は隙がない。
00/06/12
--------「ビッグベン」という喫茶店で書いている。
すでに言い尽くされたことだが、この店は私にとっては「ビッグ便」だ。事実、「びっぐべん」で変換したところ、一発で「ビッグ便」に変換された。
さっき私も、自分のビッグ便をひねり出してきた。ビッグ便でビッグ便を出す。トイレは比較的広くて、ゆったりとビッグ便と向き合うことができる。
ラブホテルの一階に位置しているというロケーションも忘れてはならない。誤解のないよう念のため書いておくが、私の向かいに座っているのは男性である。私たちはわざわざビッグベンという喫茶店に入りにきたのだ。
メニューにはカレーもある。ビッグ便でビッグ便を。大盛りにすればビッグビッグ便。
00/06/11
--------コンビニなどでオレオやチップスターを見るたびに、昔コマーシャルに出ていた後藤久美子を思い出す。当時、後藤久美子の色黒はオレオの食べ過ぎが原因という説も飛び交っていた。
チップスターのコマーシャルでは、確か「チップスターだけが私のともだち」というような意味のことを言っていた記憶がある。唯一の親友がポテトチップ。なんて寂しいヤツなんだと、半ばバカにして笑っていた。中学生くらいの頃だったろうか。
しかし、高校･大学と進むたびに、後藤久美子の気持ちがわかるようになっていってしまった。さすがにポテトチップではなかったけれど、一番心を許して向き合えるのは、人間以外の何かだった。
そしてそのころ、当のゴクミはＦ１レーサーと結婚してしまった。
書いているうちに、私の人格形成に後藤久美子が大きく関わっていることがわかった。
00/06/10
--------私はレンタルしてきたビデオをダビングしたことはない。ビデオ一期一会だ。
とは言っても、気に入ったシーンを巻き戻して見ることはある。
また、以前に借りたことのあるビデオを間違えてもう一度借りてしまうこともある。
実を言うと、中古ビデオを購入したこともある。それはもちろん自分のものだから、何度も何度も繰り返して見ている。ビデオ一期一会と言ったものの、私のビデオ生活はその意味を考え直さなければならないところに来ているのだろう。
そもそも、ビデオというものの性質自体が一期一会にそぐわない。アンチダビング派を宣言したところで、理念はすでに現実に追いついていない。かたくなに守ってきたポリシーだったが、いよいよダビング解禁に流されそうだ。「レンタルしてきたビデオ」「気に入ったシーン」「中古ビデオを購入」という文字列に引っかかるものを感じた方は、その引っかかっているもので正解だと思います。
00/06/09
--------カレールーのコマーシャルを思う。
大抵の場合、いろいろなスパイスや野菜とともに、すごい肉が並んで写っている。もちろん牛肉であり、そんなに入れる必要はないだろうという大きさのかたまりだ。豊かさを見せつけているのだろうか。家ではカレーには豚肉が標準なので、なんでこんなにいい肉をつかっているのだろうと嫌な気持ちになる。
それにしてもあんなにいい肉はカレーよりもステーキなどにするべきだと思う。コマーシャルの製作現場でも、撮影が終了したらあの肉を食べているんだろう。
「やっぱ牛肉はステーキだよなあ」
「こんな肉、カレーに入れるやつはバカだぜー」
「いるんだろうねえ、でも。ＣＭに踊らされちゃってさ」肉は人を裏切らないが、人は人を裏切る。やらせ牛肉。
00/06/08
--------キン肉マンのおでこには「肉」と書いてあった。肉のすばらしさは昨日分でも書いたが、そんな文字がおでこに書かれてしまっている。なんてことだろう。厚みこそないが、おでこにだって肉はある。つまり、肉に肉と書いてあるのだ。誰かが肉に肉って書いたんだ。
これを発見したときの私のよろこびが伝わるだろうか。
そんなことをずっと思っていたのだが、嫌なことに気付いてしまった。キン肉マンは、マスクをかぶっている超人なのだ。つまり、肉と書かれているところは、実は肉じゃない。ああー。
肉には劣るが、その点テリーマンの「米」はじか書きだ。
アメリカの超人なのに米。なんで漢字なんだろう。
00/06/07
--------昨日も書いたPHSの絵文字、45番は肉である。
アニメーションタイプのものはない分、人気の点ではうんこに一歩譲るところがあるが、やはり肉も多くの人の心を動かす魅力がある。その指し示す内容、NI-KU という音の響き、文字のデザイン、どれをとっても放っておけないなにかを感じる。
特にデザインについてはよく見ると人という字が２つも含まれている点がおそろしい。ハートやピースといった明るい絵文字が並ぶ中、ひとり異彩を放つ肉。
もともと絵文字を使ってみようと思うことはないし、うんこの絵文字を発見したところで「いまさらうんこもなあ」と思ってしまうくらいなのだが、肉の絵文字なら使ってみたい。当然ウェブでは絵文字は使えないが、使いたい気持ちをおさえきれない。
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○○さん、こんにちは〜(肉)。法師丸です。
今日は寝坊して遅刻しちゃいました(肉笑)。
でも上司もたまたま遅れて来ていたので、なんとかセーフ(激肉)！
それでは、今日も一日がんばりましょう〜(お肉)
---本当に今日も一日がんばれそうな気がしてきた。
00/06/06
--------新しいＰＨＳを買ってきた。漢字が出たり、メールが送れたりするスゴイやつだ。私が今まで使っていたのは、その両方ともができないやつだった。
すごく厚いマニュアルなのだが、その中に「使える絵文字一覧表」というのがある。75種類ある絵文字のうち、61番はウンチ。私としてはうんこなのだが、マニュアルに載っている忠実な表記がウンチ。３段のまきぐそだ。60番はバッグ、62番はネクタイ。バッグ･ウンチ･ネクタイという並び。
さらに他に、アニメーション絵文字というのがあって、こちらの31番もウンチである。下から順にまきぐそが生成されていくアニメーション。ただの絵文字と違い、湯気がたちのぼっている。
共にまきぐそであるのはうれしいのだが、やはりまきぐそに頼っているという気もしてならない。
小さなドット絵だから巻きに走っても仕方ないのだが、その限られた条件の中で、まきぐそではない普通のうんこを描いて、誰が見ても一発でうんことわかる絵が描けたら本物だと思う。
00/06/05
--------アイスを買ってきて一緒に袋に入れてくれたドライアイスを職場の流しに捨てた。ただでさえモクモクだったのだが、その状態で水を流してマグカップを洗ったのでさらにモクモクに。
シンクをモクモクさせて洗い物をしていると、通りかかってその様子を見た人が次々に、「あっ、ドライアイス？」と、笑顔で言ってくる。シンクに手を突っ込んで気体をかき混ぜる人もいる。私は遊んでいるわけではないのだが、年齢がひとまわり上の人、ふたまわり上の人までもみなうれしそう。
ドライアイス大人気。
職場でこんなに私のところに人が寄ってきたのは初めてかもしれない。こんなことなら、いつもドライアイスを持ち歩くべきか。ドライアイスならあいつにまかせろ、という存在。でも私がありたいのは、「ドライアイスはいいんだけど…ねぇ」という存在。
00/06/04
--------新しいマウスが必要になったので買いに行った。
マウスのコーナーを見ているといろいろと置いてある中に、ひとつ意味なく赤く光るマウスがあった。おお、なんだかかっこいいぞと箱を手にとって見ると、ボールが転がるのではなく、光センサーによってマウスの動きを判別し、ポインタが動く仕組みになっているそうだ。
意味があってしまった。
できれば無意味に光っていて欲しかった。ボールがないためメンテナンス不用と書かれているが、そんなことはどうでもいい。何の役にも立たず、特にこれといった意味を持たずにただでたらめに光る。そういうマウスが欲しかった。迷ったあげく、光るマウスを買った。
理由は、光るからだ。
00/06/03
--------環境問題かまびすしい昨今、便器メーカーではいかに少ない水量で排泄物をちゃんと流すかという性能の競争が行われているらしい。そのためには数限りないテストが必要になってくるわけだが、そのときに用いられているのが味噌であるそうだ。暗喩ではなく本物の味噌。
口元がゆるむ反面、何か奥歯にものがはさまった気持ちも残る。
なぜ本物を使わないのか。と思いつつも、味噌を便器にニョローっと出す係になりたい。バイトは募集しているのだろうか。
こういうことが行われている以上、味噌メーカーにとってはいかにうんこに近い味噌を開発するかという視点も出てくる。
開発現場ではどんな実験が行われることになるのだろう。
00/06/02
--------パソコンスクールの講師をしている方から、インターネットの授業用にこのサイトをお気に入り登録したというメールをいただいたことがある。
大丈夫なのだろうか。
私の経験からすると、パソコンスクールに習いに来るようなナイスミドルのみなさんには、常日頃うんこうんこと騒いでいるようなサイトが受け入れられるとはとても思えない。そんなことをするなんて、安定した社会人生活を送ることから考えると、暴挙と言ってもいいだろう。その方の人事考課や雇用の存続に関わらなければよいのだが。「うんこ先生、はじめまして」というメールをもらったこともある。はじめましてなのに。
うんこ好きという虚像の自分も、ここまで来ると引き返せない。
何を言っているのやら。
00/06/01
--------***
いただいたまま返信していないメールがかなりたまっているという状況です。気力や時間の問題でお返事を書くことができておらず、申し訳なく思っています。これからも確実にお返事差し上げるということはできない気がしているのですが、いつもありがたく拝読している感謝の意はこの場を借りてお伝えしたいと思います。これからも感想や情報、どうぞよろしくお願いいたします。
***以前にもあったのだが、またも「うんコラム最高」というメールをいただいた。長い間ひとりピュアな思いを抱きつづけていたのだが、こうしてサイトに書くことによって人と分かち合うことができるようになったことは素直にうれしく感じる。
別にうんこそのものを分かち合うわけではない。
うんこにナイフとフォークをあてがったりして。
だからそれは違う。
先に紹介したメールの中では、「うんコラムなのか、うんこラムなのか」という悩みも綴られていた。どちらなのだろうと両者を眺めているうちに、以前どこかで読んだ「開運コラム」という言葉が思い出されてきた。
開うんこコラム。
うんこにナイフとフォークをあてがったりして。