■ 01/05/31
○電車の中で見かけたおしりチャックジーンズ、ズボンを下ろすことなくイージー＆スムーズな脱糞。その話を書くのは今日で３日目になってしまう。「うんこの際にはおしっこも一緒にでないか？」という質問に続いて、「パンツはどうするのか？」という指摘をいただいたからだ。
○あー、ほんとだー。
○おしりのチャックを下ろして力を込めたところで、肝心のものはパンツに無残に押しつけられていくだけ。誰が叫んでいるのかはわからないが、とにかく叫び声が聞こえてきそうな状況だ。
○純粋にうんこのことを考えているつもりだったが、いつの間にかうんこの立場に立って物事を考えることができなくなってしまっていた。
○ノーパンを提唱するつもりもない。パンツは履きたい。
○指摘をいただかずに調子に乗っておしりチャックジーンズを履いていたら、えらいことになっていただろう。
■ 01/05/30
○電車の中で見かけたおしりチャックジーンズ、ズボンを下ろすことなくイージー＆スムーズな脱糞。その話を昨日のコラムに書いたところ、「うんこの際にはおしっこも一緒にでないか？」という指摘をいただいた。
○そうだ、宴のあとには力なくちろちろと流れ出るものがある。ひとつのことを成し遂げたのちに訪れる、ささやかなひととき。
○指摘されるまでまるで気がつかなかった。私がいかにうんこのことばかり考えていたか。うんこのことだけを考えていたか。
○おしっこは僕の心のエアポケット。
○前述の「うんこの際にはおしっこも一緒にでないか？」という指摘には、「でます」と答えておきたい。
■ 01/05/29
○電車の中でおしりの方にチャックがついているジーンズを履いている人を見かけた。
○履き間違いかと思ってよく見たが、どうもそういうデザインになっているようだ。これがいまどきのおしゃれなのだろうか。最先端のファッションには背を向けがちな私であるが、このジーンズに関しては賛意を送りたい。うんこがすばやくできそうだからだ。
○ズボンをおろすことなく、チャックを開いてスマートにズバッ。
○周囲の人に聞けばわかると思うが、人は誰でも大人になってもうんこもらしがち。限界まで耐えた挙句、すんでのところで果ててしまった例も数多くあることだと思う。
○そんなトラウマへの一筋の光。いつの間にかおしゃれと対極の話になっている。
■ 01/05/28
○制汗剤のコマーシャルまっさかり。
○その中のひとつ、レセナという商品のＣＭ。プレゼンや男性とのひとときといった、公私緊張する場面で活躍するキャリア風の女性。確かにそんな場面では汗が出やすいし、それでいて汗のにおいは許されないシーン。最後に決めのナレーション、「レセナはがっかりさせません」。
○なるほどそう来たか。そういうことなら私の得意分野、私ががっかりしてみよう、がっかりしてみせよう。
○○○「うわっ、レセナつけたのに！」
○○○「ぎゃー！なんだこりゃ、レセナつけたばかりなのに！」
○○○「ぐえっ！………！？」
○崩れ落ちてひざまづく私。真のがっかりに余計な言葉はいらない。あまりのことに意識さえ遠くなっていく。
■ 01/05/27
○相変わらず父と母はフリーセルに夢中。それしかやってない。
○あまりに不毛なパソコンライフ、見るに見かねてネットに繋げられる環境を整え、ウェブ閲覧について教えてみた。検索の練習をしてみる。
○○○・ リキンキのオイスターソースは500円
○○○・ 文化放送『桑マン・和歌子のサタサタ』、昨日のゲストは新沼謙治
○○○・ アサリの貝柱は２本
○なんでもいいから好きなものを調べてみたらと言ったところ、こんなことがわかった。自分のビジョンにはなかったインターネット活用法。
○○○・ グルグル検索
○これは母が言った言葉だ。「グーグル(google)検索」と教えたのだが、母の中ではいつの間にかこれで定着していた。覚えの悪さに私がイライラしはじめた頃、こんな言葉を繰り出してくる。
○どういう仕組みなのかはわからないが、この検索法は新しいと思う。
■ 01/05/26
○職場のトイレで流し忘れのうんこを発見。
○人のうんこを目の当たりにしたときの気持ちというのはなんと言えばよいのか。もちろんベースにあるのは不快感に近い。どうして自分が人のうんこを流さなくてはならないのかという憤り。
○が、口元にわずかに浮かび上がる微笑はなんだろう。
○それは、人間にとって最もプライベートな部分であるうんこから差し伸びるかすかな光とでも言えばいいだろうか。そのとき人は、他人も自分と同じようなうんこをしているのだという確信を持つ。自分のうんこが他人と同じようなものだと改めて認識する。
○自分が決してエポックメイキングなうんこをしているわけではないことを知った安堵。誰とも知らぬうんこを通して感じる帰属意識。
○人は流し忘れのうんこを通して自分と他人を知る。
■ 01/05/25
○生まれて初めて食べた北京ダックが白木屋。
○さっき白木屋で北京ダックを食べながらそう思っていた。職場の飲み会でのひとこま、期間限定半額セールで140円だ。
○子供の頃から一度食べてみたいと思っていた憧れの食べ物なのだが、こうして書けば書くほど喜びよりもかなしみのほうが疾走していく。こんなことならこの間行ったバーミヤンで食べておいた方が少しはましだったかもしれない。
○あと、生まれて初めて食べたチーズフォンデュが甘太郎。
■ 01/05/24
○松崎しげるの色の黒さ。それが仕事であるかのような黒さ。
○私たちはテレビでしばしば松崎しげるを見ているが、本当にそれでいいのだろうか。たしかにやたらと声がいい。そういう要素にごまかされていてはいけない。
○松崎しげるの黒さ、そのポテンシャルはブラウン管では伝えきれないのではないか。
○確かブラウン管とは、光のビームを発射して映像を作り出す仕組みだったと思う。だとしたら、もはや闇そのものである松崎しげると根本の部分で矛盾しているのではないか。光で闇を描き出そうとは、土台無理な話であるはずだ。
○そんな松崎しげる、調べてみたら去年『君は輝いている』という曲を出している。
○黒であることに対する葛藤でもあるのだろうか。そんなものを振り払い、オレオやひじきばかり食べて黒さを維持してほしい。
■ 01/05/23
○脱思春期。
○辞書でちんこだの性器だのとひいていたあの頃。その手の言葉を調べてはいちいち興奮していた。さすがにもうそんなことはしなくなったし、何か調べることがあるときもスマートにインターネットで検索。
○28歳になった私が調べるのは、水の都・ベニス。
○検索したところ、ベニスという製品名のキットハウスが販売されていた。
○○○商品名…………ベニス８×８
○○○サイズ(フィート)…８×８
○○○サイズ(mm)……2,440×2,440
○すげえ！２メートル40センチもあるのか！！
○○○本体価格……550,000円
○すげえ、すげえ！
■ 01/05/22
○家族に風呂あがりのぬれた頭を見られて、「地肌が目立つね…」と指摘された。着実にかつらへの道を歩んでいるようだ。
○そういう意味では「桂(かつら)」さんという苗字の人がうらやましい。
○頭髪の状況に関わらず、生まれながらのかつら。「あの人かつらなんだって…」と陰でうわさされても、「オレはかつらだ！」と気持ちよく開き直ることができる。真実から目をそらし、苗字という事実だけを押しとおすことだって許される。
○桂、かつ、かつら。体をはってだじゃれを体現。
○でも、頭の状態がどうであろうと、私の同僚に「桂」さんがいるようでは困る。「かつらさん！」と呼ぶ声がするたびに、私がびくっとする羽目になるからだ。
■ 01/05/21
○すい星を見つけたい。
○新しいすい星は発見者の名前を冠して命名されるそうだ。あからさまに自分のを名をつけるとは私にはおこがましい、例えば発見者の特徴だけを抽出して命名することはできないだろうか。
○○・ もっさりすい星
○○・ はにかみすい星
○○・ びくびくすい星
○そんなことをしなくても、すい星を発見したと同時に改姓してしまえばどんなすい星の名前もつけられることになる。
○○・ べとべとすい星
○○・ ぬるぬるすい星
○○・ よれよれすい星
○そんな名前のすい星。
○そんな改姓ができるのかどうか知らないが、べとべとすい星のためなら「俺はぺとべとだ！」と主張する覚悟はある。
■ 01/05/20
○ウォシュレットはいいよねえ。
○家のウォシュレットには水勢が６段階あり、私はいつも一番下の設定で使っている。それで十分だったのでそれ以上にすることなどまるで思い浮かばなかった。
○が、なぜだろう、なんとなく試してみようと水勢ボタンを最強設定にしてみた。
○……えらいことだ。
○脱糞後のおだやかなひとときが一気に試練の場と化す。こんな水勢の需要があるのかどうかという疑問。こんな勢いで水を当てなければきれいにならないおしりというのがわからない。
○そんなことを考えながら個室からよろよろと出てくる足取りは内股ぎみ。
■ 01/05/19
○股上の浅いジーパンを履いている時の緊張感と言ったら。
○なんと言えばいいのだろうか、あの危うさ。なにかの拍子にぴょこんと顔を出してしまいそうなイメージが先走る。本当にそんなことが起きるのかどうかという可能性とは別だ。大きさや勢い、そんなことではなく股上の浅さそれ自体が問題だからだ。
○股上は大丈夫だろうか。こんなことばかり考えていると道では車にぶつかりそうになるし、仕事はまるで手につかない。
○「股上よし！」
○指差し確認したはいいものの、だからと言って逆に閉じ忘れたファスナーから顔を出している可能性を忘れていいわけではない。
○一体どうすればいいと言うのか。
○こういう危機感にさらされて生きることは、なにかのプラスに作用すると信じていくしかない。
■ 01/05/18
○駅で「わたしの提案」というのをもらってきた。封筒の表書きには「さいたま市長 行」とあり、市に対する意見や提案を市民から集めるためのものらしい。
○提案と言われても、ろくなことを思いつかない自分がいる。
○中の紙をよく読んでみると、「さいたま市について考えておられること、気づかれたことなどをお寄せ下さい」とある。これなら私にも書くべきことはあるのではないだろうか。
○○・ 特にどうということはない
○○・ 強いて言えばもっさりしている
○○・ 原料は100%シュロの毛にするべきだ
○結局はろくなことを思いつかなかった。そして最後のは、たわしの提案である。
○そんな小ネタで終わる。
■ 01/05/17
○昨日も書いたパンダだが、上野動物園に行ったときこんな写真を撮ってあった。
○遠くからパンダを見に来た親子連れ、園の前でこの看板を見て愕然とする姿もあるのかもしれない。パンダ目当てという幾分昔風で純朴な目的である分、衝撃も大きいだろう。力なくがっくりとひざまづく親子。
○ちょうどその目線に入るように、「レッサーパンダを公開しています」の掲示がある。
○それは親子の気持ちにプラスに作用するのだろうか。
■ 01/05/16
○ちょっと前に上野動物園に行った。
○その頃はちょうどジャイアントパンダが繁殖のためにメキシコに行っていたので、一番の人気者は不在。園としてはその痛手を防ぐため、オファーを送ったのがレッサーパンダだ。こういう安易な発想は好きだ。
○上野動物園のことをよく知っている方は、そこにレッサーパンダがいないことをご存知だろう。その通り、レッサーパンダは釧路の動物園から貸し出されていたのだ。
○北の国から来たレッサーパンダ、それがパンダ舎にいる。
○レッサーパンダとしても不本意、見る側としても不本意。
○その間、本物のパンダはメキシコでいいことをしている。
○不本意だけど、私とレッサーパンダは何かを共有していた。
■ 01/05/15
○テレビドラマ『バスストップ』が再放送中だ。さあ、どうだろう。○何がどうだろうなのかと思うかもしれないが、新聞でそれを発見した私は、またも一瞬『バストトップ』と読み違えた。本放送のときと同じように、である。僕には何か、才能とでも呼ぶべきものが備わっているのだろうか。
○そしてさらに夕方には、『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』も再放送中ではないか。
○こちらは本放送のときを含めて読み違える類のものではないが、読みたびにこれは乳首の比喩ではないかと思っていた。
○いったいどうしたことだ、テレビはこんなに乳首のドラマばかりをばらまいて。
○意図的に意識して読み違えたり解釈したりしていない分、いかに自分が乳首のことばかり考えているかと思い知らされる。
※本日火曜日はトラベル@niftyの「においトラベルリサーチ｣更新日です。よろしければご覧下さい。
■ 01/05/14
○電話に出て聞き慣れない女性の声だと、「ちっ、またセールスの電話か」と思う。○よくよく聞いてみると学生の頃の同級生だったりするのだが、セールスと決めつけていた私はすでにつっけんどんな返事をしていたりするので、もう取り返しがつかないことになっている。
○せっかくのロマンスの始まりが、日頃かかってくるセールスのおかげで台無しだ。こうして物事が悪いほうへ悪いほうへと進行していく。
○用件は何かと聞いてみると、「○○くんの連絡先教えて」とかいうもの。
○別に最初からロマンスなんて始まりようがなかった。
01/05/13
--------無線LAN導入。
機械についてきたダイヤルアップのプログラムを起動し回線につながると、「接続成功！！」というメッセージが表示される。事実を伝えてくれるのはいいのだが、「！！」が気になる。機械が喜んでいるのだから、私も小さくガッツポーズくらいしたほうがいいのだろうか。
つながるたびに表情を変える仕様になっているのもいい。
・ 接続成功…
・ 接続成功？
・ 接続成功 (>_<)ネガティブな方の表情ばかり考えてしまった。インターネットで世界に接続したはいいものの、不安と心配がまとわりつく接続。
「接続成功？」のときには遠い国の番号につながりがちだったりする。
01/05/12
--------今日が誕生日の著名人を紹介しているページを見ていた。ささやかながら「ハッピーバースデー」の歌にのせて、お祝いしてみたいと思う。
ハッピバースデー トゥ 西川のりおー
ハッピバースデー トゥ 信長ー
ハッピバースデー ディア 川津祐介ー
ハッピバースデー トゥ 渡辺徹ー２番もある。
ハッピバースデー トゥ 裕木奈江ー
ハッピバースデー トゥ ナイチンゲールー
ハッピバースデー ディア EＰＯー
ハッピバースデー トゥ 川津祐介ー死んだ人も混じってしまった。
なんかわかんないけど、どえらい１日になりそうだ。
01/05/11
--------カラオケとか行ってきた。
どうすることもできないような流れで、私が『愛は勝つ』を歌うという状況に。「しーんぱーいないからね」と言われても、私は心配だらけだ。
言われても、と書いてしまったが、歌っているのは私なのだから、言われてもではなくて言ったところでというべきであって、心配だらけの私が心配ないからね、などと言っても説得力というか、言われた側としてはどうしていいのかというのか。
『愛は勝つ』なんて歌い始めるからこんな風に何が言いたいのかわからなくなってくる。
愛は勝ち負けなどではない！
私が言いたいことは、そういうことでもない。
01/05/10
--------母が「あれビデオ録っといてよ、ほら、ばか、ばか…。なんだっけ、ばか、うーん、ばか…」と言い出した。こうして文字にしてみると改めてわからない。
言わんとするところは『渡る世間は鬼ばかり』を録画してほしいということだ。
１週間ほどの出張に出ている父に頼まれているとのこと。録り忘れると父がねちねちと文句を言うので母も必死なのはいいのだが、文節の区切りや意味的な部分をまるで無視して、純粋に音の一部として記憶しているのが新しい。
新しいけど言ってることは、「ばか…、ばか…」。
最近の母は私のおならに返事をしたりしてどうもおかしい。
01/05/09
--------今年になってからずっとマクドナルドのコマーシャルにジャニーズの人たちが出ている。
紅白でのキムタク肉好き発言といい、やっぱりジャニーズ系の人たちも肉が好きなんだ。ＳＭＡＰと私の距離も徐々に近くなっていると言えるだろうか。ならばとＳＭＡＰのことをよく調べてみたところ、その名前の由来は英単語の頭文字を集めたことにあるらしい。
Ｓ…スポーツ
Ｍ…ミュージック
Ａ…アッセンブル
Ｐ…ピープル私との共通点がピープルしかない。
しかも、アッセンブルに至っては意味がわからない。
肉を媒介になんとか自分を押し上げようとしてみたが、下手に調べてみたことでさらなる深みへと自分を追いやってしまった。
ピープルとは「人々」という意味だっただろうか。ならば孤立しがちな私はピープルですらない。
01/05/08
--------このサイトのURLは長い。
ネットに詳しい方がご覧になると何か意図があるように見えるそうだ。が、そういうつもりはまるでない。はっきり言えば、無駄に長い。意味なくディレクトリが深く、そしてメインページのファイル名も変みたいだということを割と最近知った。
作り始めた時よくわかっておらず、こういうことになった。
プロバイダのドメインの後に「~(チルダ)」がついているが、これも必要ないそうだ。個人サイトのアドレスにはよくついているのを見かけて、そういう不文律があるんだと先回りして考えてつけたのだがそういうことではないらしい。単にプロバイダの制限だそうだ。
でも私のプロバイダにはそういう制限はないそうだ。
伝聞形ばかりの文になった。
私にとって先回りとは、空回りの同義になりがちだ。
本日火曜日はトラベル@niftyの「においトラベルリサーチ｣更新日です。よろしければご覧下さい。
01/05/07
--------テレビのコマーシャルで「生きる喜び」という名前のシャンプーを見た。
シャンプーにしてはずいぶん大きく出たなと思う。だが、よく考えてみれば頭髪の汚れだけではなく１日の疲れも同時に洗い流してくれるシャンプーは、ハードな現代人にとって生きる喜びのひとつとして数えられるものなのかもしれない。
生きる喜びで身も心もリフレッシュ、浴室から出れば新しい自分に生まれ変わる。
浴室を片付けようとした私の目に入ってきたのは、排水口にからみつく「それはどうだろう」という量の抜け毛。
生きる喜びと引き換えの代償は思いのほか大きい。
01/05/06
--------テレビでビビアン・スーが「ミスター・ノープロブレム」という歌を歌っていた。
どちらかというとミスタープロブレムである私にとっては聞き捨てならない歌だ。いったいどんなことを歌い出すのか。
そう思って見ている私に、前奏のあと歌い出された歌詞は台湾語だった。なんたる狼藉、この曲を聞いてミスタープロブレム脱却の足がかりにしようと思っていた私に対する仕打ちとしては厳しいものがある。
わからないのだから勝手に歌詞をつけてみよう。
ヘイ、ミスター・ノープロブレム ズボン前後逆
ヘイ、ミスター・ノープロブレム また遅刻
ヘイ、ミスター・ノープロブレム むしろ休みがち
ヘイ、ミスター・ノープロブレム 九九あやふやミスタープロブレムの方の歌詞ならすいすい思い浮かんでくる。ポップな曲調にそぐわない、しぼんだ歌詞ばかり。
01/05/05
--------新宿に用があったので、三越に寄って「男のすべて大祭典」を見てきた。
カッセ！カッセ！カッセ！カッセ！
セイヤッ！セイヤッ！セイヤッ！セイヤッ！
ワッセ！ワッセ！ワッセ！ワッセ！そういう祭典ではないことはうすうすわかってはいたのだが、だからといってメジャーを首に下げた中年男性店員がもみ手で客を待ち構えているようなのを祭典と呼んでいいのかとも思う。
スーツ・ネクタイ・革ベルト。
普通の祭りもいたたまれないが、今回もそういう意味では変わりなかった。エッチな本とかは置いてなかった。
01/05/04
--------小用でもトイレは個室に入る。
チャックを下ろした窓からちまちまと物を出すという行為がどうもなじめない。ズボンをずり下げ、行き詰まった陰部全体の空気をリフレッシュしたいからだ。
今日は休日出勤、小用だったのだがいつも通り個室に向かった私は、自分以外誰もいないことに気づき、ドアを開けたまま用を足してみた。いつもに増した解放感、私のフリーダムがここにある。
でもうんこのときはドアを閉めた。
開けてみることも考えたのだが、やはりそれには違和感があった。これは、おしっこが気軽なレジャーであるのに対し、うんこは自分の内面をえぐりだす深い行為だからなのではないか。うんことは、自分自身との闘いでもあるのだ。
この場合のそれは、肛門の痛みに耐えるという意味ではない。
01/05/03
--------電車の吊り広告によると、ただいま三越ではメンズウィークを開催中。
男であるにも関わらず、メンズウィークなどと言われてしまうと感じる疎外感はなんだろう。10周年と書いてあることからすると、ずいぶん長い間続いていることになる。10年前と言えば高校生。体育祭の棒倒しが嫌で、部室でくすぶっていた頃だ。
私とメンズウィークとはいかに距離があるか。
さらによく見ると、「三越全店共同企画 男のすべて大祭典」とあるではないか。カッセカッセと掛け声が勝手に胸に去来する。もはや疎外というより全否定だ。
というか、そんな祭典にはちょっと肯定されたくない。
01/05/02
--------今日もさいたま市のことを書かせてほしい。
埼京線で帰宅途中、一緒に乗っていた上司がつぶやいた。「…今日から、さいたま市だな」。
合併前は別の市に住んでいたのだが、今回のことで上司と私は同じさいたま市民となる。何を求めてそんなことをつぶやいたのかわからないが、何かレスポンスしなくては。「あー、そうっすねえ。何か変わったりすることあるんですかねえ」
「……面積とか、人口とかなあ」列車はぐんぐんさいたま市に向かって突き進んで行く。
読売新聞の夕刊一面から。
「埼玉県内にも、横浜、川崎、千葉市に並ぶ『核』が生まれた」。埼玉の核。上司は待ち合わせ駅で通勤快速に乗り換え、さいたま市をさらなる速度で駆けぬけて行った。
01/05/01
--------今日からさいたま市民だ。
うーん…。
そう書いてはみたが、特にこれといって感じるものはなにもない。さいたま市のことを考えるといつもこうだ。喜びや悲しみを超えて、もはや無の境地に達しているのかもしれない。
わざわざ３市が合併したわけだから、なにか変化があるのだろう。住みやすい街になるのは歓迎だが、それと急にメガロポリス化するのとは別の話だ。より便利になりつつ、もっさりとした親近感は決して失わないでいてほしい。
とりあえず、さいたま市というネーミングを見る限り、私の心配は杞憂に終わりそうだ。
もっさりしてても、いいじゃないか！いいじゃないか！
振り上げた拳に肩が脱臼。そういう勢いで私も市民としてがんばっていきたい。
トラベル@niftyでの連載ですが、今週から「においトラベルリサーチ｣というのがはじまることになりました。今まで通り、毎週火曜日更新でお送りします。よろしければご覧下さい。